TRIPLE BOTTOM LINE Limited Liability Pertnership
トリプルボトムライン有限責任事業組合
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ここでは、このサイトでつかっていることばの意味を説明します。CSRには、権利と義務とか、要請と配慮とか、比較することばがすくなくありません。それが対立するものか、対照するだけのものかで、互いの姿勢と態度におおきな隔たりが生じます。
基本的には、対立概念を捨象するところからCSRを進めよう、というのがTBLllpのアプローチです。対立を否定するのではなく、対立する相互の立場は、すでに法的規制の範疇にあるという考えです。
法規制
ディーセンシー
時処位
トマス・ベケット
XBRL
サステナビリティ
トリプルボトムライン
ディーセントワーク
行為規範
・法規制
企業はいま、どんな法的規制をも順守しているはずです。もしそこにすこしでも不審があったら、CSR以前の問題となりますから、すべての法的規制の適合状況を見直しておかなければなりません。
法的規制ということに、中途半端ということはありません。このくらいは慣例だからといって、法規制に逆らっているものがあれば、直ちに是正しなければなりません。
たとえば、 法人税の追徴というニュースがいまだによく見かけます。納付するのですが、見解の相違があったと居直る企業がいます。これは論外です。政府・行政は、重要なステークホルダーであり、利潤から規定の税を納付するのは、義務などではなく、社会への寄与・貢献です。
判断に迷ったら、増税の方向へ会計のかじをとるべきです。節税といっている企業は、その実脱税をするつもりでいるの違いありません。論外というのも、中途半端はないというのもこのことです。
駐車違反もスピード違反もそうです。タバコや空き缶の投げ捨てもそうです。そもそも法律というものは、罰則の軽重ではありません。守る、守らせるというのがすべてです。
CSRはそういう、法的規制の順守は当然のようにできているというところからスタートします。法規制では不十分という、矜持の認識なのです。
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・ディーセンシー decency
ディーセンシー decency は、時と場所と立場(身分)にあっていること、転じて、礼儀正しい、上品な、きちんとした、見苦しくない、慎み深いなどという意味)です。
ありがとうといえるこころがそのあらわれです。人のこころにそれさえあればすべての正誤をたがうことがないという考えからですが、他者への姿勢・態度として評価できるというところに、秤としての本質があります。
このことばは、科学史家の村上陽一郎が「安全学」で提起したものですが、言行一致、in word and in deed というバックボーンをもち、人の姿勢というばかりでなく、人々、企業の行為規範 code of conduct の前提ともなりるものと思います。
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・時処位(じしょい)
時処位とは、江戸初期の哲人、中江藤樹のことばです。時代と国と情勢、また時と場所と身分という意味です。
「道と法とは別なものである。道は聖人のなかったときもすでに行われている。法は聖人、時処位に応じてつくり、その代にあって道に配した。時処位替われば、用いがたきものもあり、合わざる法を行えば、かえって道に害となる」
いま、道は、理念にもとづく社会、環境、経済のありかたであり、法は憲法と法律にほかなりません。言行一致をいい、日本陽明学の祖といわれ、孝の一生から、近江聖人ともいわれた中江藤樹は、江戸時代を通じて、人々に影響を与えつづけた稀有の人です。
時処位の言行は、謙譲、節義、慎みを身上とし、傲慢、慢心、浪費を排し、為政者の指標であるとともに、庶人の生き方の指標でもありました。 時と場所と立場(身分)にあっていることという意味で、ディーセンシーにも近いものです。
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・トマス・ベケット
トマス・ベケットは十二世紀のイングランド人騎士、聖職者。プランタジネット朝の王ヘンリ二世が即位するとき、王に仕え、執事から大法官に立身。
王の寵愛をうけ、騎士として無二の朋友、股肱の臣となり、王をしのぐ豪奢をつくした。
後、王の命でカンタベリー大司教に任じられる。旧来王に敵対していた大司教職へ、ベケットを抜擢した王の意図は、恩賞と同時に教会の勢力を取り込もうとするものだった。
ベケットは固持しようとしましたが、そのときの弁が有名です。「まもなく陛下には、私を愛してらっしゃるのと同じくらい、私を憎むようにおなりでしょう」
王は一笑し、ベケットは本気でした。カンタベリー大司教に着任するなり、美服を脱いでぼろ着をまとい、一転して教会と教義を奉じて王の命に背きます。
弾圧をうけながら、頑として大司教としての職責を遂行し、その後の短い生涯をひたすら聖職者として生き、ついに王によって暗殺されます。王は自ら命じながらその死をきいて号泣したという。
埋葬のとき、その粗衣を剥ぐと、ベケットの背中は、自らを打ったおびただしいムチの跡でした。人々はベケットを殉教者とし、ローマ法王は追悼して聖トマスとしたのです。
トマス・ベケットの一生は波瀾に富んでみえますが、ベケット自身にとっては不都合はなかったのでしょう。王の側近であったベケットは臣下としても騎士・朋友としても文句のない存在でした。カンタベリー大司教となったベケットは神の僕としてあくまで聖職者としてあろうとしました。
この世がベケットに与えた使命に、彼はただ忠実であろうとしたのです。そのときどきの使命がベケットには至上のものでした。人は使命で動き、使命に生きるのです。
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・XBRL
XBRL( eXtensible Business Reporting Language)は、インターネット言語XML(eXtensible Markup Language)を財務データの情報交換に応用したもので、アメリカ公認会計士協会のイニシアティブで開発されました。
企業の財務データを統一的なかたちで電子的やりとりすることで、法的規制による複数の所定報告に出力でき、多様なステークホルダーが、容易に迅速にアクセスして、企業の健全性をリアルタイムに把握できる仕組みです。
これにより、透明性と正確性が確保され、複雑な財務情報を、より自由に閲覧、活用できるという可能性をたかめています。
また、数字にタグをもち、社名・年度・勘定科目・サブ勘定科目・金額などが他律的に定義され、情報のサプライチェーンを管理します。国際会計に準拠し、世界の所轄官庁が採用していくことで、会計報告のグローバルスタンダードとなるものと想定されています。
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・サステナビリティ
サステナビリティ sustainability は持続可能性と訳されます。1987年に、国連の環境と開発に関する世界委員会(ブルントラント委員長)が発表した報告書、われら共有の未来 Our Common Future で、持続可能な開発 sustainabledevelopment として提唱しました。
将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たす開発 Development which meets the needs of the current generation without jeopardizing the needs of future generations と説明されていますが、generations と複数形であるため、二世代以上が想定されています。世代間責任 intergenerational responsibility といわれる理由です。
以降、サステナビリティとして、グローバルに展開されています。世界の使命 mission にほかなりません。企業をとりまく経済、社会、環境の三つのニーズを満たしていくことです。ちなみに企業のサステナビリティ、とはいいません。企業をとりまくものに対してのサステナビリティですから。
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・トリプルボトムライン
トリプルボトムライン triple bottom line は、英国サステナビリティー社エルキントン氏の提唱になるもの。ボトムラインは、決算最下行、すなわち利益または欠損のことで、最終結果、要点という意味にもなります。したがって決算報告は、企業の経済性の最終結果にほかなりません。
トリプルボトムラインは、経済性、社会性、環境性という三つのボトムラインを決算し、最終結果として報告すべきというものです。もちろんよい結果を報告するためには、よい活動を行わなくてはなりません。サステナビリティ(持続可能性)という時代の世の中から、企業に対する当然の要請ということになります。
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・ディーセントワーク
ディーセントワークは、「権利が保障され、十分な収入を得、適切な社会的保護のある生産的な仕事」と定義されていますが、それだけではありません。1999年に新任したフアン・ソマビア事務局長が、21世紀ILOの理念として提起したとき、このことばは、正しくディーセンシー decency の意味であったでしょう。
ディーセンシーは、時と場所と立場(身分)にあっていること、礼儀正しい、きちんとした、見苦しくないという意味です。ディーセントワークは、その形容詞ですから、時代と場所と人また状況ごとに適切にフィットする、人と仕事の関係という意味です。ある人は、これをまっとうな仕事、と訳していますが、そのまっとうさ(その時代の基準)も、時代によって進化し、向上していくとみるべきものです。
その背景には、S.スマイルズがいう「人間の内に秘められた才能は、仕事を通じて完成される」という思想があります。その才能が生かされれば、世界の飢餓と貧困も撲滅されるのです。
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・行為規範
行為規範は code of conduct のことです。行動規範というのが一般的ですが、行動というのは、本来、無意識の動作もともなうものです。行為は、行ないて為す、というように、意識的に行ない、結果を期しているものです。
また、 conduct も、行為、品行、指導、指揮のことですから、code of conduct は行為規範というのが適当です。 Free act もその意味で、無償の行動ではなく、無償の行為です。
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